こんな映画もありました その8
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『あゝ声なき友』
1972年4月29日に公開された松竹の日本映画。
渥美清(渥美プロ)さんが企画、主演を行っている。
これは、原作を読んだ渥美清さんが映画化を熱望し、その実現のための会社を設立したためです。
すでに寅さんシリーズが始まって3年目の頃ですから、
戦中派の渥美清さんの矜持たる映画といえるでしょう。
終戦間際、部隊の移動中に熱病に侵された主人公(渥美清)は日本に送り返され、
その時に部隊12人の遺書を「届けてくれ」と頼まれる。
部隊は全滅、終戦後の食うや食わずの中で、主人公の全国へ遺族を訪ねる旅が始まる・・・・。
8年間にわたって、北は小樽から、南は九州・鹿児島から長崎へロケ。
戦争が狂わせたいくつもの遺族のと対話や、すれ違いを見事に見せ、
反戦への静かな怒りが、沸いてくるような映画です。
当時の松竹のオールスターが出ています。監督は巨匠・今井正さん。 レンタルあり。
『日本一の色男』
1963年公開の植木等主演で10本作られた「日本一の男」シリーズ第1作です。
「ニッポン無責任時代」からスタートした、無責任シリーズを受けて
「日本一の〇男」シリーズがスタートしました。
光等という主人公の無責任男を植木等が演じています。全部等(ひとし)なんです、主人公の名前が。
学校教師から、化粧品会社のセールスマンになり、男ぶりとC調を振りまいて、どんどんと
売り上げを増やしていくセールスマンに植木等。クレージーの面々も端役で出演。
女優陣には当時の東宝の花たちがずらり・・・
団令子、草笛光子、 浜美枝、白川由美、淡路恵子、藤山陽子、八代美紀、 久里千春などそうそう。
クレージー映画の巨匠・古澤憲吾監督の手腕がさえます。
よくもまぁ、これだけノンストップで・・・と思うぐらいの脚本展開であり、ラストシーンは
やや物悲しい・・・。こんな映画が大ヒットした時代が懐かしいですね。レンタルあり。
『大草原の渡り鳥』
日活で「無国籍アクションシリーズ」が人気だったころの小林旭さんの主演映画です。
渡り鳥シリーズは全部で9作ありますが、『大草原の渡り鳥』はシリーズ最高傑作といわれています。
西部劇に一番近い構造を持っていますね。
「シェーン」のように現れて(違うのはギターを不自然にもつているところ)、
アイヌ部落の伝統を守ろうとする人たちと、
立ち退かせて、開発をし、飛行場を作ろうとする金持ちたちとの対立が軸です。
北海道を舞台にしているだけ西部劇的効果も大きかったようです。
宍戸錠が、敵役なんですが、最後は同市になって一緒に戦う、という役柄。
次のシリーズも、役名だけ変えてまた似たような関係で出てくるんです。
このころの日活は、裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、和田浩二の4人でローテーションを組んで
いつも4人のうちだれかの主演作がかかっているというシステムで撮っていました。
だから、2か月に1本以上のペースで、主演していたわけです。
シリーズものにならなかったのは、企画の豊富な裕次郎さんだけでした。
レンタルは、たいていないでしょう。
『マレーナ』
「ニュー・シネマ・パラダイス」が人生最高の1本とする人は多く、僕も大好きな作品なんですが、
その監督が撮った「マレーナ」は観ていませんでした。
モニカ・ベルッチが妖艶だの、脱ぐだのというニュースばかり先行していてその気になれなかったのです。
見てみたら、戦争に翻弄され、身を売る未亡人と彼女にあこがれ、真実を唯一知る少年の物語でした。
時は第二次世界大戦、物語の舞台となるのはイタリア、シチリア島です。
主人公の少年レナートは12歳でありながら、自分より年上のマレーナに夢中でいました。
マレーナは町中の男達にとって女神のような存在、その反面町中の女性からは嫉妬の的だったんです。
レナートは毎日がマレーナのことで頭が一杯で、ストーカーのように付きまとうのですが、
マレーナに近付き、傍で見守っていました。
しかし、マレーナの夫はその後まもなく戦場に向かい、帰らぬ人となり、
父親は空爆で命を落としてしまいます。
生きていく術を無くした彼女は徐々に自分の身を男達に投じていくようになります。
時代の波に飲み込まれながらのマレーナの少年の関係を描き出す技はやはり、名匠でした。
心引き裂かれるような92分の名編でした。 2000年作品、 レンタルあり。
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by lawrence1107 | 2012-11-01 11:01 | 映画マイラブ