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今年は本読むぞ その③

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年間100冊読むぞ、と気勢を上げたものの、3か月終わってまだ3回目。

大丈夫でない、超スローペースであります。

『夫婦公論』

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この本は、何度読み返したことでしょう。
結婚当時から、今まで読み返した回数は間違いなく1位の本です。

日本でも唯一の夫婦で「直木賞受賞作家」な二人、
「愛の領分」の藤田宜永さん(執筆当時はまだ受賞していませんが)と、
「恋」の小池真理子さんが、夫婦エッセイという暴挙に出たまことに楽しい本です。

一つのテーマに対して、二人がリレーエッセイを書くという趣向は
二人ともが一流の作家だからできることで、丁々発止のやりとりは、
「この坂を越えて」夫婦に辿り着くんだろうな、ということがよく判る本です。

男の見方、女の見方を、それぞれがよく判るように解読してくれます。
ははん、女性はこう見るのか、が判ると、仕事にも家庭にも活かせ、
男の発想に「うん、判るよ。その通り」とついつい相槌してしまいます。

もう20年近く前の本ですが、今でも通じる男と女を解読する本です。
ぜひ読んでみてください。集英社文庫より。



『麒麟の翼』

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ベストセラーをコンスタントに出版する日本一の売れっ子作家の
「自称ベスト」作品(帯の惹句=キャッチコピー)の作品で、映画化もすでにされました。

映画は、どうして「こういう展開になるの?」フェアな展開じゃないでしょ、
と思わせるラストの事件解決と思わせてしまいましたが、原作もほぼ同様でした。

そう考えると、実際のミステリーは、以前のように犯人当てゲームではなく、
「どうしてこの犯行にいたったのか?」に重きが置かれるようです。
それなら、裏に潜む作品のテーマは成功していますし、タイトルとも合います。

ミステリーが推理小説から、どんどん離れていっているようです。


『四季・谷内六郎』

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1300点もの週刊新潮の表紙絵から、厳選された隠れた名画の発掘作業でした。
新潮文庫の「谷内六郎・四季」の6冊は僕の宝物でもありますが、
絶版になった今、それにもれた作品の中で厳選されたものを集めた
「四季・番外編」という味わいのもの。

谷内さん独特の視点の、詩とも言える解説散文がとても魅力的で
1ページ1ページ、ひと言ひと言を大切にしてしまいます。

これだけペースを落とさず、幼い思い出を書き続けられたということに
まず感嘆し、僕らにとっても懐かしい風景や叙情につい、時間を忘れたり
さかのぼったりしてしまいます。そんな魅力のある作家さんです。




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by lawrence1107 | 2012-04-07 07:07 | 活字かつじ中毒