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独断と偏見の映画評 95

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★★★★・・・絶対見るべし 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。


今日は一気に7本立てで行きますよっ。

【カウボーイ&エイリアン】
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「カウボーイVSエイリアン」でないところが、とてもいい。
そうすると「エイリアンVSプレデター」みたいな映画を想像するでしょうしね。

出ているのが、007のダニエル・クレイグに、我らがインディ・ジョーンズのハリソン・フォードと
来たら、B級アクションでないことがわかりますが、意識的にB級悪性卜しているところが
また余裕で、面白かったですよ。

エイリアン=未来SFというのは関係なく、どの時代でもエイリアンは存在する慣らしていても
おかしくはないという前提からすれば、全く問題なし。
かえって、アメリカの映画の二大文化と言ってもいいふたつの融合はとても、楽しめました。

面白いのは、善玉と悪玉が争う西部劇前半、エイリアンが出てきて人をさらい、
それを善悪がそれぞれ追う中盤、そして盗賊とインディアンまで合流してエイリアンと闘う後半。
「こんなの、ないだろ」と思いつつ、応援している自分が面白かったですよ。

エイリアンの造型がその時代のイメージに近くわざとチープだったこと、
でもCGを思い切り使って、迫力ある戦いにしたこと。
エイリアンと闘う道具がガンだけでなく、ちゃんと伏線があること・・・。
こんな面白さが入り混じっています。  ★★★★


【カイジ2 人生奪回ゲーム】
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前作の「カイジ人生逆転ゲーム」は、香川照之の悪役ぶりが見ものでしたが、
今作は香川さんは前作での敗北により、「クズのみなさん」の一員になっていて
代わりに敵役を演じているのが、伊勢谷友介。これまたなかなかの怪演技ですよ。

今回の「ゲーム」は「地獄チンチロ」「姫と奴隷」そしてメインの「欲望の沼」というパチンコ。
よくもこれだけのネタで、2時間引っ張れるなぁと思いますが、原作のひっぱりぶりから見れば
なんてことはありません。いいシーンになったら「ざわざわ・・・・」って音がホントにするんですから。
主人公の、心の迷いの声なんですね。

生瀬勝久さんが大阪弁のおっさんを演じて好演。
ありえねー世界をこれだけ、粘り強く描くと「こういうのもいいねぇ」と思えてしまう力の映画。
娯楽作で、それ以上のものはないですが、なかなか「それそのもの」は描けていたと思います。
久しぶりにわが子供たちと映画を楽しみました。  ★★★


【三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
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過去に何度も映画化された「三銃士」に初めてCGと言う映画的冒険要素を加えた作品。
フランスが舞台なのに、全員が初めから英語でまくしたてますが、映画の店舗からすると
どっちでもいいや、楽しもう。と思ってしまうような作りです。

「三銃士」はデュマの10部作の最初の2作なんです。
「ダルタニアン物語」10作の2作が「三銃士」であとに「鉄仮面」などの物語が続き、
ダルタニアンの成長と三銃士の活躍物語が、原作では延々と続きます。

この映画もタイトルも終わり方も、シリーズ化を前提にしていますね。
ただし、CGに頼りきりだけでなく、そのころの空気を活かすための
(CGですが)建物や街並み、庭園などは見事で、衣装の造型も見事。
日本人じゃなかったかな、これの衣装。

悪女ミレディを「ヤッターマン」のドロンジョ程度のいたずらおちゃめ悪女に描かれているのは
ミラ・ジョヴォヴィッチ(「バイオ・ハザード」シリーズ)が監督の奥さんであるせいでしょうか・・・

”All for One,One for All” がややくどい?

ウキウキはするものの、ハラハラドキドキできなくて ★★

【コンテイジョン】
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オールスターキャストのウィルス感染パニック映画。
タイトルだけではどんな映画なのかわかりません。

CONTAGIONを辞書で引くと、接触感染、伝染病・・・とあります。そのものですが
そのままタイトルにされると全然わかりません。

2日目から映画は始まり、3日目、4日目と謎のウィルスは広がっていき世界中で死者が出だします。
香港が発生地だということは予測で、わかるのですがすごい勢いで増え続ける感染者に
手の打ちようがありません。

ここに、単なる伝染パニック映画に終わらさないところが、アカデミー賞監督
スティーブン・ソダーバーグの腕の見せ所。

マリオン・コティヤール、マット・デイモンやグゥネス・バルトロウ、ケイト・ウィンスレットといった
アカデミー賞受賞俳優を惜しげもなく配し、ジュード・ロウ、ローレンス・フィッシュバーンなど
名優がこれでもか、と出演。

家族愛、ワクチン開発への国別の競争、研究者の苦悩、時間との闘い、いろんな要素がとど~んと
いっしょに展開するさまを、テンポよく描き分けるのは、お手の物です。

ラストシーンに1日目の、ここからウィルス発生のシーンを映し出し、
これだけの些細なことから、世界がパニックに、という警鐘を鳴らすやり方も、様になっていますね。

俳優さんたちの演技合戦に敬意を表して、★★



【1911】
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ジャッキー・チェン映画出演100作目と、辛亥革命100周年を記念して作られた歴史大作。
数千年の王朝支配政治が腐敗し、列強から侵略を受け続けていた100年前のラストエンペラー
時代の最後の革命を描く映画です。初代大統領め孫文と、武将黄興(ジャッキー・チェン)の友情。

30億円もかけた人海戦術映画の戦争シーンには迫力はあったものの
これは正直、テレビ映画の短縮版を見ているテンポでしか見られませんでした。

つまり歴史は追えても、人物を描けていないので、2時間にドラマも感動もない。
「レッドクリフ」のスタッフが集ってというのは、戦争シーンだけなのかなと思ったぐらい。

ジャッキ・チェンも熱演していますが、自分の記念映画に総監督までしたからか分散気味です。
中国では、国をあげた「明治維新」映画なんでしょうが、どうもこういう映画、下手に
雄大に、感動的に、でも史実を忠実にという傾向が出てしまい、名作とはいきません。
ジャッキ―には99作目の「新少林寺」に期待します。 ★



【インモータルズ ―神々の戦い―
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ギリシア神話の世界を、人間界の戦いとシンクロさせた一種のグラフィック映画です。
「300」がヒットしたせいか、それのスタッフ再結集という触れ込みです。・

予想値が「限りなくゼロ」に近かったので、あら捜ししなくてよかったせいもあったのか
シンプルかつシュールさのない画像と展開に、気楽に観られて、「すごい映像だったな」
「きれいな造形だったな」という感想は、よし、として残りました。

アクションは半端なくというより、容赦なくたたきつけてきますが、実写じゃないという前提で見ると
「すごいCGだなぁ」という風になってしまいますから、映画の主役はやはり人間を描くことでないと
ダメだなぁ、と思い返せました。  好きな方は好きなんでしょうね、この世界。  ★



【マネーボール】
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今年のブラッド・ピットはいいぞ。
「ツリー・オブ・ライフ」に続いていい作品に出ていい演技をしましたね。
ぼつぼつアカデミー賞主演男優賞の声も近いのではないでしょうか。

もとプロ野球選手で、弱小球団アスレチックスのGMになったビリーが見せる
お金をかけずに(強くなくても)勝つチームを作る「マネーボール理論」を見せる映画です。

マネーボール理論3か条は、
① 攻めるな ホームランは要らない
② 振るな   フォアボールを選べ
③ リスクを冒すな アウトをみすみすあげる盗塁、バント禁止

これを見て、なにか思い出しません?
そう、「もしドラ」野球ですよ。すごく似ています。

チームは絶望の地位から優勝し、リーグ優勝決定戦へ。
実話をもとにした映画では、僕は「ソーシャルネットワーク」(製作者は同じ)よりもかなりよかったです。
プラビの相棒になる、エリート大学卒のピーター役のジョナ・ヒルがいいね。

ぜひご覧くだされ   ★★★★



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by lawrence1107 | 2011-11-19 12:05 | 映画マイラブ