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午前十時の映画祭 13

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さて、第二回午前十時の映画祭も、第11クール「人生は不条理だ」なんて2本。

2本とも観たことは、ありました。

「ディーバ」はレーザー・ディスクで。「マッシュ」は中学の時旭の名画座で。

さて、見方は進歩したでしょうか・・・。


【ディーバ】
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1981年のフランス映画。
ジャン・ジャック・ベネックスの第一作です。

フランスでは1960年代にヌーベル・ヴァーグという映画の新しい波が起こりました。
それらを覆す更なる新しい波が、彼たち「恐るべき子供たち」が作り出した1980年代の作品。

そういう意味では、全く新しい視点の作品で、いわゆる映画文法が成り立たない映画です。
これはアメリカ映画だけども「マッシュ」も同様。だから「不条理映画」なのでしょう。

オペラ歌手・ディーパ(女神)が居る。
彼女は歌は生の声に限るとして、レコードを録音しない。
大ファンである郵便配達の青年が、コンサート会場で歌を盗み録りしたテープを
持っていたことから、事件は思わぬ方向へ発展していき、
ミステリー、アクション、コメディ、ピュアなラブストーリーという混沌とした
展開で進み始め、なんとも言えない幸せなラストシーンに至ります。

感覚で観る映画というのでしょうか、いわゆる文法は成立せず、
かなり「意外」の連続です。「意外」というより「ありえない」かもしれません。

自然体でどちらへ転ぶのか、楽しむのが一番な映画でしょう。
調べてみたら、高知のレンタル店ではどこにも「ディーパ」を置いている店がありませんでした。


【M★A★S★H マッシュ】
午前十時の映画祭 13_d0162564_18153910.jpg

1970年の作品。
アカデミー脚色賞受賞。

僕は前述の通り、中3の時、旭の名画座へはじめていったとき「明日に向って撃て!」
との2本立てで観ました。今思えば「卒業」と「ロミオとジュリエット」だったり
名画座の2本立ては豪華なのが多かったですね。

カンヌ映画祭パルムドール賞(最優秀作品)と聞いていたので、うわ、感動の名作だろう
とは思ったものの、ポスターが人を食った「ピースの手に女性の美脚がついたもの」
(日本のポスターが元らしい)でしたから、コメディものか、パロディものだろうとは
思いつつも観て、なにがなんだかわからなかった、というのが正直なところ。

舞台は朝鮮戦争の現地の野戦病院。
覚えているのは戦場の医者たちが手術している現場の隣では、酒盛りをしていたり
女性将校のシャワー中のテントを引っ張り上げて見物したり(中3にはこれが一番のインパクト!)
朝鮮から日本へ仕事とかこつけて、ゴルフしに来たりという、断片的印象だけ。

そして角川文庫で出ていた、原作を買ってきて読んでも、バカな出来事の連続だけで
ちつとも面白くもありませんでした。

今回40年ぶりにまともに観て、この映画の言わんとするところがわかりました。
それは中3のときに覚えていたシーンの羅列の中に、戦争を痛烈にパロって
笑いにした映画だったのです。だから印象は中3に観たときとたいした大差はありません。

14歳で観て、53歳で観ても、ほぼ一緒に思える映画ってやはり「名作」ですよ。
うん、間違いない。

ちなみに、MASHとは移動野戦外科病院の頭文字の略称です。

中3の時覚えたことですから、順番は間違っているかもしれません。



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by lawrence1107 | 2011-07-08 19:30 | 映画マイラブ