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独断と偏見の映画評 83

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★★★★・・・絶対見るべし 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観ていない方は、ご注意ください。


【プリンセス・トヨトミ】
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万城目学さんの原作ものは前作の「鴨川ホルモー」で大いに裏切られましたが
今回の「プリンセス・トヨトミ」はテレビ「鹿男あをによし」の製作スタッフが
「再結集して・・・」というキャッチがつくぐらいだから、期待していました。

予告編を見過ぎていたせいでしょうか。「大阪全停止」「大阪国総理大臣」
「一人の女の子がすべてを握っている」こんな言葉が刷り込まれ過ぎていたので、
中井貴一がお好み焼き屋でお好み焼きを焼いていても、「仮の姿でしょ」と突っ込みたくなるし、
見せすぎた予告編のおかげで、本編への驚きが半減以下になってしまいました。

また、それだけの厚みの映画だったのかもしれません。
でも劇場は数席しか空いていない超満員でした。

拾い物は、綾瀬はるかの演技でしょうか。
そして、父を慕う子の気持ちでしょうか。

女装した男子生徒も、よくわからないし。消化不良で  ★★ でした。


【Paradise Kiss】
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「NANA」と並ぶ矢沢あいの超人気コミックスの映画化です。
ストーリーは単純。有名進学校に通う紫(ゆかり)に、モデルスカウトの手が。
ファッション業界を目指す専門学校生のグループとの出会いで、紫の人生が変わっていく。

北川景子は最初からキレイだから、「マイフェアレディ」のオードリー・ヘブバーンのように
ステージに立ってモデルウォークしている姿に「うわぁ」という驚きが全然ない。
キャスト失敗ですね。

向井理は、正体不明な異才ぶりを不敵な演技で乗り切って、無国籍なスター感も。
ここにも、女装して落ち着いたというパターンナーの男が出てきます。これも存在感あり。

ただ、マンガまるごとをスクリーンに映し出しているだけだから、物語を追ってさえ行けばいい。
そういう意味では、「ファッションを楽しむ」「ハッピーエンドで幸せになる」
「シンデレラストーリーを楽しむ」という観点に立って、「気持ちのいい映画」になります。

僕らも、そのころの流行りのマンガを映画化したものを見て、ああだこうだと
言っていたんだから、これはこれでいいんではないでしょうか。
一喜一憂する女子高生のように無邪気でよく、
あまり深く考える必要はないのではないでしょうか。  ★★


【マイ・バック・ページ】
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時代が1960年代後半、監督が山下敦弘、主演に妻夫木聡、松山ケンイチときたら
見ないわけにはいきません。そして原作は敬愛する作家・映画評論家の川本三郎さん。

原作からはディテールだけとって、ずいぶんと脚色しているらしいですが、
この映画の時代は、僕の大学生活よりも約10年前です。

東大安田講堂、三里塚闘争、全共闘、遅れて聞いたこれらのフレーズでした。
ただ僕も大学生時、学生活動に参加しなくても、そういう友達は身近にいっぱいいたし
その時代の空気のかけらは、吸っていたわけで、そんな意味でのこの映画の
緊張感は全くの退屈ではなく「あのころ」を振り返っているようでした。
あんな奴もいた、こんな奴もいた、と懐かしくさえありました。

革命を目指す自称・革命家(松山)と、理想に燃えるジャーナリスト(妻夫木)との3年間。
先の見えない時代の流れの中で、必死に生きていく若者二人に共感をし、
その無様な生きざまに、自分を同化してダブらせた映画は数少ない。

緊張感ある長いワンカット撮りで張りつめたものが、ラストで一人泣きしてしまう妻夫木の
涙の意味を追い求めなくても、自然に伝わってきたこの映画の力は「すごい」と思いました。

ぜひとも観ていただきたい1本です。★★★★



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by lawrence1107 | 2011-06-15 18:35 | 映画マイラブ