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午前十時の映画祭 6

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第2回「午前十時の映画祭」第四クールは「対決する男たち」というタイトル。
ふさわしい2本がそろいました。

【ロンゲスト・ヤード】
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原題は「ミーン・マシーン」=殺人機械(と訳されています)つまり、フットボールの
囚人チームのチーム名なのである。

元プロ・フットボールの花形だった主人公が、落ち目でヒモ稼業をしているとき
クルマの窃盗で警察に追われ、カーチェイスをするうち、刑務所送りに。

刑務所には、万年2位のフットボールチームがあり、それを強くすれば
待遇をよくしてやる、という所長の言葉をけり、囚人チームを作り
本気で試合をしてしまうという、豪快な映画です。

男気映画を撮らせたら、右に出るものが居なかったロバート・アルドリッチ監督の作品。
娯楽色全開に展開するので2時間1分はあっという間。

集団スポーツ映画では最高傑作ではないでしょうか。

刑期の短縮と引き換えに「勝利」を売ったバートが男に目覚めてからのシーンが痛快。
キャラクター選びも冴えに冴え、「これぞ、超娯楽映画」と言えます。


【ハスラー】
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1961年作品。
ビリヤードのプロ「ハスラー」たちの男の勝負を描くモノクロ映画。

ポール・ニューマンが若手のハスラーに扮して、帝王ミネソタ・ファッツに
挑戦するところから映画は始まりますが、「ハスラー2」を先に見てしまった
僕にしては、画面の躍動感(勝負の勝ち負けやビリヤードの球の動き)が不足しているようで
ビデオで観た当時「物足りないな、2の方がスリリング」と思っていました。

改めて「ハスラー」を大スクリーンでじっくり観ると、
勝負自体を描きたいんじゃなくて、人生の陰影を描く映画だったんだとわかります。
時代からして、モノクロなのは「意図的」であることは事実。

監督ロバート・ロッセンの遺作になったこと、栄光と挫折は紙一重にあることを描く
映画であれば、球を追う必要はなく、俳優の演技で見ればいい、とわかる。

好演のポール・ニューマンは本作で2度目のアカデミー主演男優賞候補にあがりますが、取れず。
以後25年を経て、8度目のノミネートの「ハスラー2」で取ることになります。
25年後のハスラーには、当時挑戦者だったポール・ニューマンは受ける側に回り
トム・クルーズがその役を演じています。

by lawrence1107 | 2011-03-29 14:06 | 映画マイラブ