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独断と偏見の映画評 56

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★★★★・・・絶対見るべし 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

【アウトレイジ】
独断と偏見の映画評 56_d0162564_744304.jpg北野武監督15作目は、処女作「その男、凶暴につき」に帰ったような、バイオレンスの連続爆発のような映画でした。
このところ、芸術映画志向といいますか、自分の中に潜む「なにか」を描いていた2作(「監督ばんざい!」「アキレスと亀」)とは打って変わって、元気いっぱい。

オールスターの中である物といえば、自分だけのし上がる策略とその手段としての暴力とだけ。
ところが、これがただの暴力映画にならないのが、演技力達者な出演者たちと、カットのつなぎのよさで、陰惨にならず、かえってさっぱりしているという不思議な力が働いている映画です。
中でも、三浦友和さんは役得なところで、「全員悪人」の中でひとりほくそえむ・・・。
痛快で、スカッとするお勧めの一本。★★★★


【バリより愛をこめて】
独断と偏見の映画評 56_d0162564_811554.jpg原題が「FROM PARIS WITH LOVE」と来たら、007の2作目「ロシアより愛をこめて」を意識しないわけにはいけませんが、残念ながら40数年前の作品には届きませんでした。
でもなかなか面白いんです。CIAの見習いである主人公が「正職員」を目指して取り組む事件のパートナーがトラボルタ演じる巨漢の男。ところが見かけによらず、武道は強い、アクションはきれる、判断は鋭い、泣き所は「目的のためなら方法は(殺人も含めて)選ばない」というところ。
戸惑う新米とトラボルタの対比が冴えを見せて、続編も予測させる出来栄え。だって「FROM 〇〇〇 WITH LOVE」の〇〇〇だけ替えれば、このコンビの成長続編がいくつでも作れます。
95分の中にアクションとサスペンス満載で、さすがフランスの娯楽映画の巨匠リュック・ベッソンの製作作品です。★★★

by lawrence1107 | 2010-06-29 07:43 | 映画マイラブ