カテゴリ:活字かつじ中毒( 49 )

今年は本読むぞ その①

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本の話題がなかなか出ませんでしたが、やっとこさです。

今年2012年の目標は、読書(為になるまんが含む)100冊、映画60本と、例年のほぼ逆の数字。

例年は、映画120本、本50冊なのですが、今年は映画を減らしてみました。

理由はあります。2年間「午前十時の映画祭」を観て、良すぎて、公開作がだらしなく思えたものが

多すぎたということでしょうか・・・・選んで観たいと思いました。

その分本に・・・と。


ところが、本は一冊にかかる時間が映画よりは長い。

反面、好きな時に好きなだけ、浸れるし、スピードも自由。

一〇〇冊なんて、月平均8.3冊。週に二冊なんて無理だろ、と思います。

実際、今日現在完読は、わずか三冊なのです。



いつものように、一〇冊程度の併読をしていますから、終わり出したら怒涛ですよ。

とにかく第一回は、終わっている三冊を取り上げます。



『ハルウララ物語』
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ハルウララが評判になったのは、もう何年前のことだろう。

「負け続けの馬」「それでも走る負け組の星」として話題を読んだ高知地方競馬の物語。
映画化もされたほどの、全国フィーバーでした。

歩く作家重松清さんのルポが楽しい。
愛情に満ちたやさしい視線が、物語をやさしく包む。

99連敗の競馬馬・・・ふつうなら引退をとっくにしているはずなのに
なぜここまで生き残り、走り続けられたのか。

地方競馬の実情と、支える厩務員の人たちと、高知新聞社が話題づくりとして
全国展開をする・・・負け続けの馬ハルウララ100戦目勝利なるか、全国が沸いた。

そういうドラマになった経緯を丁寧に描く。
重松さんの温かい視線が、嬉しくもやや哀しい。



『あの日にドライブ』
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「神様からひと言」「明日の記憶」とヒット作を書き続ける荻原浩さんの作品です。

大手銀行をたった「ひと言の反乱」でリストラされたエリートが、
タクシードライバーとして自分再生をしていくまでを描く物語。
個性的でやや誇張しすぎな感もある登場人物を描くのは作者の真骨頂。

元エリートが新しい環境になじめない、プライドを捨てきれない描写が秀逸。

20年前、銀行員になる道を選ばなかったら?妻と結婚せずにあの彼女と結婚していたら?
だれにでもある人生の分岐点に返ろうとする主人公を描き出します。

ついと(乗務中のタクシーから一方的に)再会した元恋人と、
20年前結婚していたらと夢想しつつも、現実に直面し、過去よりも現在・未来へと
生き方を考えて行くストーリー展開は、「負け組」は人生の敗北者ではないと応援する。

タクシーの乗務員のコツをつかんだ主人公は、仕事に喜びを覚え始めて
エリート社会で肩肘張って生きることが人生ではないと思い出す。

視点を変えれば、勇気が沸くよとエールを送られる小説です。


『考えてみる』
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「なまの会」では月1冊の課題図書を、持ち回りで選びます。
この本は、ラ・ヴィータ・宮地電機の宮地貴嗣社長の選んだもの。
自分だけでなら「絶対買わない本」が続々と出てくるのは楽しいですね。

この本も詩集のような本です。
著者・大久保さんの「自分に向けた、なりたい自分」(あとがき)を綴った本です。

1篇あげます・・・


『育つ環境をつくる』

人を育てるのは「環境」

親が強制し 子どもが受身では
子どもの能力はでてこない

子に対して親が担うべき役割は
「子を育てる」ことではなく
「子が育つ環境をつくる」こと

大人と子ども 上司と部下
まったく同じことである

部下が育つ環境をつくる
場を与える

育とうとする気持ちが芽生えたら
それを大切にする

少々進歩が遅くても
少々回り道するようでも

がまんすること

じっと見守ること






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by lawrence1107 | 2012-02-12 13:37 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 9

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『秘密』
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今や飛ぶ鳥を落とす勢いの、東野圭吾さんの作品中でも「ベスト3」の評判が高い小説です。

二男くんが「学校の先生が面白いき、読んでみぃ」と言われて読んで、
積ん読だった僕も「ほな、読んでみよか・・・」と読み始めた次第・・・。

このころから東野さんは、犯人当て推理小説から、広義の意味でのミステリーを書き始めましたから
これも、犯人当てではありません。

スキーバスの事故で、妻と娘を一度に失ったと思ったが、奇跡的に娘の命は助かるが、
娘の心の中には妻が生きていたという、ホラーみたいなミステリーです。
もちろん、ホラーではないので、「入れ替わり物」の常道のちぐはぐな人間関係や言動で
ユーモラスな感じを出す反面、女の子から女へと成長していくカラダと精神のバランスや
これも亡くなったバスの運転手の過去などを描き、ただのミステリーでは終わらせません。

タイトル「秘密」は、親子(夫婦なんだけど)だけの秘密から、いろんな秘密に発展してゆき
最後の「秘密」が明かされるにあたって、感動を覚えずにはいられません。
ちょうど観たばかりの映画「情婦」のラストと酷似しており、こういうエンディングが名作の
秘密なんだな、と納得した次第・・・


『本の運命』
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タイトルを見ると、インターネットに押されて、ほんはこれからどうなっていくのか・・・というような
内容を想像してしまいがちなのですが、そこはわが敬愛する井上ひさしさん、そんなのは書きません。

蔵書でアパートの床が抜けたという伝説の持ち主の井上ひさしさんの蔵書は13万冊だったそう。
月に数百万円もの本を買ったこともあるらしい・・・

生まれ故郷の山形の小さな町に、「井上ひさし図書館」を作ることになってやっと数えたそうで、
その幅は底知れず、値のつけようのないほどの価値のある本もあるらしいんです。

井上ひさしさんが、いかにして本に目覚め、どのように本を読み、どのように取り入れ整理し
作品に生かしていくのか、「井上流本の読み方10か条」は常人には真似のできないことながら
参考になることばかり。仕事に役立つんですよ。井上さんの仕事は物書きだから・・・。

結論的には、親が本を読まない、家に本らしい本が1冊もないような課程からは、
本好きのこどもは出てこないということ。

天国でも、大量の本を読んでいらっしゃることでしょう・・・・。


『俺はその夜多くのことを学んだ』
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三谷幸喜さんの絵本のような小説のような、独り言本。

「1冊を20分で読みました」といいたい人や、今月1冊も読んでない、せめて1冊ぐらい
という人には、すぐに読めていい本ですよ。

童話でもなく、台本でもなく、小説というにはあまりにも展開が変で、
ブラックユーモアかな、一番近い表現は・・・・というような本です。

おとなの絵本(変な意味ではなく)といえば、いいのでしょうか。
三谷節の「くどさ」「長回し」「繰り返し」「ダジャレ」などがさく裂していきます。

結局「何を学んだのか」、よくわからない本でした。




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by lawrence1107 | 2011-12-06 16:39 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 8

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9月8日以来の 本 についてのブログです。

読んでいなかったわけではありませんが、ネタが多すぎてついつい、後回しになってしまっていたんです。

お待ちかねの方がいらっしゃいましたら、ごめんなさいです。

『巨人‐阪神論』
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巨人対阪神がテレビでも高視聴率を誇り、プラチナチケットと言われていた時代に
対決した巨人のエース・江川卓と、阪神の4番・掛布とは同年齢なのです。

その二人が、引退して解説者になり、野球を外から見るようになってから見えてきたものを対談
する二人のトークバトルという趣向の本です。
現役時代のように、火花を散らすように対談ではなくて、お互いの頃のエピソードを披露しては
「あのときは、こう考えていた」とか「そうなんだ、おれはこうだったよ」という感じです。

今の野球に対しても物申す部分がありますが、日本の野球はきめが細かい、ということで一致。
チームプレイの日本野球と、個人のパワーに頼る大リーグだと考えています。

個人的には好きな二人ですから、楽しめて読めましたが、あの時代を知らない世代が
読んでも「そうだったんだ・・・」だけで終わってしまいそうな本です。
強烈なメッセージはありません。

面白かったのは、二人の対決シーンなどで「あのときは、3-0で、ノーアウトだっただろ」
―いえいえ、4-2で2アウトでしたよ、と編集部の人間がデータを確認すると、ほぼ間違っていたこと。
まことしやかにささやかれていることこそ、記憶の彼方に飛んでいるもんなんだ・・・。


愛のコムスメ操縦術』
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オリンピックで、金メダル、銀メダル、銅メダルを1個ずつ選手に取らせた小出監督の選手への
接し方読本です。タイトルに騙されて「コムスメをうまく操る方法」本ではありません。

高校教師から、一転40代後半で、陸上競技監督業に転身した小出監督の人生訓は
「あきらめなければ、継続すれば、とことん好きになれば、夢は叶う」というもの。

突出した才能よりも、
◎ 負けず嫌い
◎ サボらない
◎ ポジティブ
な選手が、伸びていく。

指導者は、勝ったら選手の手柄、負けたら監督の指導や作戦の失敗、という心が必要である。
叱って伸びる「女子選手はいない」と断言します。

細かい心配りなくして、背なかで引っ張れないで、そのことに夢中に慣れないで
上に立つ指導者は務まらないと、断言します。

後半には、人生相談もついていて、小出監督の人間的優しさが沁み出てきます。
もう来年はオリンピックです。また「金メダルを」と頑張っている小出監督を応援したくなる本です。


『夏のくじら』
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本邦初だろう、本格よさこい小説です。
「君が踊る、夏」(角川文庫)があるじゃない、と言われそうですが、この「夏のくじら」の方が
先なうえに、「君が踊る、夏」は映画のノベライズ本ですから、本来小説ではありません。

驚くのは、土佐弁が完璧であること。
作者のご主人が高知出身者だそうです。

よさこいに参加、それも裏方をやったことのある者にしかわからないようなことを取材して
盛り込んであるのは見事と言うほかない。

高知大学1年になった、祖父母の家が高知にある東京っ子・篤史の5年ぶりのよさこい参加決定から
4月、5月、6月、7月、そして本番の8月と章が分かれていて、よさこい好きには堪らない構成です。

各競演場の様子も微に入り細に入り、書きこまれていて、うれしくなってきます。
これからよさこいのチームを立ち上げたい人たちにも、よさこいに踊り子として参加したい人たちにも
入門指南書として、よく書きこまれています。

小説としては、青春小説だけに、甘酸っぱいにおいが気にかからないでもないですが
内田聖陽さんの龍馬役とともに、高知のうるさ方でも納得な「よさこい小説」じゃないでしょうか。




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by lawrence1107 | 2011-10-28 16:37 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 7

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読書の秋に入りましたが、僕は8月にけっこう本を読みました。

いくつか取り上げて、ご紹介したいと思います。


『佐賀北の夏』
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「甲子園が揺れた夏-松井の5打席連続敬遠-」の著者・中村計さんが書いた
高校野球ドキュメンタリーの第2編です。

2007年夏の甲子園に、全くノーマークだった佐賀県の公立高校が、
強豪を撃破し続け、決勝戦では広陵高校に逆転満塁ホームランで5-4で勝つという劇的優勝
までの過程を遂げたメンバーの足跡をインタビューを交えて、追う。とにかく面白い。

ドキュメンタリーが面白いのは、人間のなせるわざで、
そのきっかけがある人間であることが多いということです。

あの人がいたから、このドラマが生まれた、という陰の仕掛け人・立役者が必ずいるものです。
そういう過程を綿密な取材と、巧みな構成で描き出す作者の独壇場の筆致を堪能しましょう。

夏の甲子園、7試合(15回引き分け再試合含む)で打率が一番低かった優勝校の
勝つための方法、弱者の戦い方に勇気づけられ、ヒントをもらうことの多い本でした。


『ラー油とハイボール』
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前著「お通しはなぜ出てくるのか」に続く、飲食のトレンド、からくり、方向性などを示唆してくれる本です。

タイトルでまず興味を引きます。
この数年にブレイクした二つの「食べ物、飲み物」がブームになったのはなぜ?
から入って行って、独自の飲食店論と、飲食に持ってほしい矜持とを、わかりやすく
書き示す力量は健在です。

飲食・外食ラブなのが、いやというほど伝わってきます。
それだけに辛口にもなっている部分があります。


『井上ひさし 映画をたずねて』
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2回目を読んだ、作家・劇作家の井上ひさしさんの対談集です。

ゲストが凄い。
黒沢明監督、山田洋次監督、本多猪四郎(「ゴジラ」の監督です)監督、渥美清さん、
美空ひばりさん、沢島忠監督、高峰秀子さん、等々豪華な個人も含む対談のお相手。

名作を観ているだけに、そのことを思い思い読んでいくものだから、
「見ると聞くとは大違い」なのがわかったりして、とても楽しいのです。

昭和戦後の浅草界隈や、日本映画の全盛期の話、名作誕生秘話など興味は尽きません。
映画好きだけでなく、楽しめる本だと思います。




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by lawrence1107 | 2011-09-08 19:43 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 6

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小説は大体、1冊から2冊同時に読んでいますが、
この小説は、もうひとつの併読作品よりあとで読み始めて、先に終わってしまいました。


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今年6月末に文庫化されたばかりの本です。

サラリーマン小説といっても、事件は起こらないしも熱血ものではなし。感動ものでもない。
国立4年制大学を出たものの、なんとなく食材卸会社に就職し、10年間やってきて
やりがいを見つけるでなし、彼女を見つけて青春を謳歌するでなし・・・
近頃流に言うとグダグダ人生を送っている、喜怒哀楽を表現するのが下手な主人公の話。

彼と別の課辣腕女性営業部員が、寿退社ということになり、激戦の地・渋谷を任されることに。
その渋谷は、彼が小学校まで育った土地だが、地上げで出て行ったことに罪悪感を持っていて
20年間東京にいながら、渋谷を歩いたことがなかったというトラウマをも克服できるか。

それがタイトルの「渋谷に里帰り」ということ。
新潮文庫 530円

軽い読み物として恋愛も楽しみながら読める。
営業とは何かという風にも読める。
人生の転機はこういう風にくるとも読める。
人間の自信はどこから生まれるかも読める。
いろんな人の人生が読める。
人が支えてくれなければ無理ということも分かる。

単行本の終わり方が、前半の乗りの割りに「あっさり」終わってしまうのに対して
文庫本には、書き下ろしで「妻の里帰り」というのが付いていて、
より深い味わいを残す結果となりました。

そのときの本の表紙がこれです。

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僕はどちらかというと、単行本の表紙のほうが好きです。




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by lawrence1107 | 2011-08-22 21:46 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 5

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久しぶりの「あれこれ、読んどく」です。

読書が増えると、漫画(=手塚治虫のことです)を読む分が減り、

漫画を読んでいると、読書が減ります。

今回は、男と女の不可解な世界を解明した本と言ってもいいでしょう、「夫婦脳」という本。

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「夫婦脳」
   夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか

というタイトルの本。新潮文庫から420円(税込)で、発売中です。

女性脳と男性脳の違いをまず、解き明かします。

右脳(感じる領域)と左脳(考える領域、言語機能局在側)の連携の大小が

男女間で大きく違うというのは、かなり有名な話です。


一説によると、女性が普通にしゃべる一日の単語は2万語、

かたや、男性は7000語程度と言いますから、

仕事でしゃべる洋次のある営業職の男性などは、家に帰りついたら

「言葉はもういらない、ゆっくりさせてくれ」の世界に入ります。

かたや、女性は(男から見れば)延々としゃべり続けられます。



「夫は私の話をちっとも聞いてくれない」

「妻の話はあちこち飛んだり、主語が不明だからわからない」

「細かいことに気づかない男性はもてないよ」

「女の方向音痴や、地図で説明してわからないのは困る」


いろいろあるんです。全部この本が解明してくれます。


あんなに惚れあった仲なのに、冷めてしまうのはなぜか

これも解き明かしてくれます。

どうして、こんな人と好き合ったのか?

両性が思うことのようですが、その秘密も解き明かしてくれます。

脳科学と、ことばの研究者が贈る パートナーへの応援エッセイです。


仕事で、家庭で、恋愛で、異性とのことに悩む人には最適の本です。

さぁ、本屋さんへレッツゴー!



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by lawrence1107 | 2011-08-04 11:17 | 活字かつじ中毒

井上ひさしさんの「日本語教室」

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【日本語教室】
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敬愛する作家で、最近亡くなられたばかりの井上ひさしさんの

母校・上智大学で2001年に四講にわたって行われた「日本語」についての講義録です。

(長所)
◎井上作品に出てくる日本語言葉への、こだわりがわかりいろいろ面白い。
 こんなことも考えて、知っていて書いているのか。

◎話し言葉をそのまま再録しているので、読みやすい。

◎日本語の成り立ちをあちこちに飛びながら、井上流に教えてくれる。
 時代性のずれはあるものの、ずれていく中身が楽しくて、そのころの考え方がわかり
 興味深いところもあった。

◎視野が世界レベルなので、ワールドワイドに話が展開する分、
 講演ならではの予期できぬ展開(本人も着地点を定めていたのだろうか)にはらはらしつつ。

◎ことばの成り立ちと世界情勢の関係性を知った。

◎スペイン語がなぜ公用語として認めらて行ったのか、という話。

◎日本人が英語をきっちり発音できないわけ、またその反対のわけ。

(短所)
◎書いたもののようには、まとまっていないので、ちゃんとした井上流日本語については
 別な本が何冊かあるので、そちらを読んだ方がいい。

◎内容が時事に触れるところも多く、時代性を感じさせる話が多いので今読むと
 リアル感よりも、違和感の方が多いかもしれません。

◎亡くなられた機に出版されたものだと思われます。
 でも、今まで活字化されていなかったのが、不思議です。

◎講演用の話しぶりなので、ニュアンスに臨場感がなく、楽しめない部分が目立ちました。

◎巻末の井上ひさし作品出版物集に、戯曲物が入っていないのが大変残念です。

(雑感)
◎博識博学というよりも、日本語を愛してやまない井上氏が言いたくてたまらないことを
 後輩に残した講義というような感じで、読みました。愛情の深い人だったんだろう。

◎井上氏のいろんな書物を読んでみたくなります。



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by lawrence1107 | 2011-07-15 13:20 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 4

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本屋さんでは手に入らない本は、

①新しいものなら、ネットで検索し取り寄せる

②プレミアものなら、オークションで競り落とす

③絶版、廃版ものなら、オークションか、古本屋さんまたは、BOOK OFF

で手に入れます。  

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今回の遠藤周作さんの作品はBOOK OFFで手に入れたものです。

「快男児・怪男児」タイトルだけ見たら、ほとんどの人は読みたいとは思わないでしょう。

この頃の遠藤作品には「沈黙」「海と毒薬」「白い人・黄色い人」などの

いわゆる(純)文学作品と、本作を含む「軽小説」と呼ばれた作品群があります。

タイトルも「おバカさん」「どっこいショ」「ヘチマくん」「黒ん坊」など

いかにも軽そうなタイトルが並んでいます。

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軽小説というのは、純文学(芥川賞系作品)でもなく、

大衆娯楽文学(直木賞系)でもなく、いわゆる「文学と呼ばれない日常的な」作品です。

当時はユーモア小説なんていう風に呼ばれていました。

僕の大好きな1冊にある「私が・棄てた・女」(講談社文庫で生き続けています)もその系列で

「快男児。怪男児」を読もうと思ったのは、その感動をもう一度と思ったからです。

BOOK OFFで各105円でした。

文庫の初版本がどれだけ値打ちがあるかわかりませんが、昭和50年発行の初版本でした。

戦後すぐの復興期、秋田から東京へ出てきた男(これが怪男児)と別な女の子が

動乱期の東京でだまされ戸惑いつつも、人の情に触れ身を立てていくまでを

1章ごとに交互に描きます。そして、下巻の半ばで偶然の出会い。

物語は、大団円(この言葉も近頃聞かなくなりました)へ。

最後は敬虔なるキリスト教信者である、遠藤氏の作品らしく

人間回帰に収斂していきます。

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ところで、古本を買ったらその中に「どこそこでいつ買った」とか

いつ読んでどんなに思ったか、を書き込んでいる本があったりしますが、

この本には当時のレシートが挟まれていました。

1976(昭和51年)1月14日の購入。当時の成人の日の前日。

東海大学生協売店にて。

価格は定価240円より20円安い220円×2冊。(生協価格だと思われる)

こんなレシートひとつだけで、自分の1976年1月を思い出します。

高校三年生で、大学も推薦で決まり、学校は大学受験用の選択授業ばかりだから

映画と小説三昧で、人生で一番映画を見た頃でした。

まもなく高知を離れて都会へ行く、そんなことに高知でいろいろやっておきたい

という気持ちにあせりをたくさん感じていた頃でした。


--そんなことも思い出しつつ、一気に読めた本作品。

古い表現や内容の価値観も多かったですが、読んだ甲斐のある本でした。



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by lawrence1107 | 2011-07-04 08:50 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 3

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【「大女優物語」】

特別、映画ファンでなくても、

オードリー・ペップバーン、モリリン・モンロー、エリザベス・テイラーの

名前も美貌も知っています。

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出版社/著者からの内容紹介
『ティファニーで朝食を』はマリリン・モンロー主演だったかもしれない。
オードリー・ヘプバーン、マリリン・モンロー、エリザベス・テイラー。
ハリウッドを代表する三人の大女優に、共演は一度もないが、その運命は思わぬ場面で絡み合っていた。
オードリーより先に『ローマの休日』の王女役に名前が挙がったリズ、
『ティファニーで朝食を』の主演を熱望していたマリリン
----最も華やかな時代の映画界を舞台に、デビュー秘話からスキャンダルまで交えて描き出す、
美貌と野望の物語。


・・・という本。

1941年から1962年までの、彼女たちの最盛期とハリウッドの斜陽化を並行して

描きながら、編年体で3人がそのときどんなことをしてどんな風に考えていたのか

という秘話にたどり着く本。

映画ファンならずとも、マニアックにはならずに

三人三様にハリウッドのシンボルとして野望を果たして行く過程は、読み応えあり。

(清純さ)オードリー・ヘップバーン
(演技力)エリザベス・テイラー
(お色気)モリリン・モンロー 

と形容されることと、自分が目指すものとの違いにそれぞれが苦悩し

なんとか、作品を通じて違うイメージ作りの腐心していたのかを感じる本です。

オードリーは、可愛いだけじゃないのよ
リズ・テイラーは、本当の愛と自分らしい作品を求めて
モリリンは「お色気と歌」だけではない自分の演技力を

求めて、奮闘するさまがそれぞれにリンクし、交錯してとてもスリリング。
下手な小説より面白いです。

「点から二物、三物」を与えられた3人の、あくなき欲望は壮絶ともいえます。



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by lawrence1107 | 2011-07-03 14:31 | 活字かつじ中毒

あれこれ、よん読 2

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【阪急電車】
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映画を観てから、小説を読むか。
小説を読んでから、映画を観るか・・・

どちらがいいかは、誰にも断定できないと思いますが、
どちらが好きか、楽しいか、と訊ねられたら、僕は
「映画を観てから、小説を読む」の方です。

たまには原作をあくまで原作として大きく脚色しているものもありますが、
「容疑者Xの献身」を読んでから、映画を観たときは、どう展開をして犯人を隠し、
どう展開して犯人を明らかにするのかばかりに気が行って、どうも締まりませんでした。

今回、映画を観てから、大きなストーリーは承知の上で原作を読むと
映像と文字との違い、どこを割愛したか、脚色したかなんかがくっきりわかります。

もともと「レインツリーの国」でこの作家天才か!?
と思った僕も、有川浩(ありかわ ひろ=女性)の高知新聞連載「県庁おもてなし課」
で、新聞連載小説のむずかしさを感じ、「阪急電車」では、電車の仲という
動く密室で展開される人間模様のグランドホテル(形式)の妙に惹かれました。

短い電車の中で起こる様々な人生模様に、「こう来たか」「いいセリフだね」と
相槌を打ちながら、少し正義感が強く自分に臆病な人たちの内面を描く名人芸に
してやられたという感じの、連作小説集です。


【勝つ!ひと言】
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帯には、「チームを生き返らせる 魔法の言葉
とあります。

オリンピックや世界大会などの日本のスポーツチームの監督・コーチで成績を残した人たちの
チーム指導に対する考え方と、大きな試合に臨むとき、選手たちにどういう言葉を与えたか・・・

こんな言葉がありました。

「どこの国より一番たくさん練習した。
 その練習はどこの国にも負けない」

  (シンクロナイズド・スイミング日本代表コーチ・井村雅代さん)

「努力するものは報われる。
   努力は裏切らない」

  (女子ソフトボール・監督・宇津木妙子さん)

「遠い向こうの景色を見るように、
       相手を見なさい」

  (愛知県警剣道部・助監督・近本 巧さん)

すいすい、と1~2時間で読めますよ。
著者・山田ゆかりさんの文章への「僕のしっくり度」は★★ていどかな。



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by lawrence1107 | 2011-06-29 16:00 | 活字かつじ中毒