2011年 11月 05日 ( 1 )

独断と偏見の映画評 94

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★★★★・・・絶対見るべし 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観られていない方は、ご注意ください。



【ミッション:8ミニッツ】
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93分の小品ながら、短さを感じさせないノンストップさは「おみごと」な作品です。
戦死したはずのスティーヴン大尉は、気が付いたらシカゴ行きの列車の中に
知らない女性と向かい合って座っていた。トイレに行って鏡を見たら、本人とはちがう人間になっており、
戸惑っているうちに、列車は大爆破され、意識を失います。

そして、列車爆破を阻止し、犯人を捕まえるためにまた8分前に戻り、他人の肉体を借りて
少しずつ謎を解いていくという、アクションサスペンスです。何度も8分前に戻り、そこからスタートし直し。

起こってしまった暗殺をタイムスリップして、阻止しようという趣向自体は「バンテージ・ポイント」などでも
あった手法だし、古くは「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のように、1作目のタイムパラドックスにしてしまう
という手法も面白かったことですが、判り得ている未来を変えることで起こる未来との矛盾も
テーマとして浮き彫りにされます。

1歩1歩犯人に近づき、犯行を阻止したときに待ち受けていた運命とは・・・?
最後まで息の抜けない、ノンストップ・アクションです。  ★★★

【ツレがうつになりまして】
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売れない漫画家ハルさんの旦那さんの「ツレ」は、まじめ一直線な性格が災いしてか
ウツ病になってしまいます。そして、それを支えるハルさんと、ツレの穏やかで苦悩の日々を
ユーモラスに描きます。ウツ病なんて、誰でもひく風のようなものだと・・・表現して。

ポジティブにとらえるハルさんが、とてもいいですが、ツレを演じる堺雅人の演技も上手いです。
この二人大河ドラマ「篤姫」で夫婦を演じて2年ぶりの、る夫婦共演。息はピッタリですね、さすがに。

評価の分かれ目は、ウツをどう描くかで決まると思います。
軽いものではないことは当たり前ですが、原作に従い、「治るまでゆっくり過ごそうよ」と考えられるのか
こんな暢気なものじゃないよ、もっとシリアスだよ、と捉えて描くかどちらかということです。

僕自身は、大仰に描かず、ツレ・堺の演技力で「大変さを見せた表現」で十分だと思いましたが
終盤、漫画が売れるようになって生活に困らなくなり、そのキャラクターが画面に飛び立つシーンは
いかがなものかな、と思ってしまいました。

あれだけファンタジックに描くと、「それで問題解決」となっちゃいません?
原作は「その後のツレうつ」へと続くのですから、そんなに単純に解決ではないと思うのです。★★


【一命】
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原作を読みました。「異聞浪人記」という短編です。
1968年にも「切腹」というタイトルで映画化されています。
なかなか味わい深い原作で、行間に浪人武士の悲哀が漂いますが、
無用な感情移入を抑えられる後世になっています。

「切腹」は観ていません。が、評論全体はそちらがすぐれていると言っています。

そうだとすれば、この「一命」の方の失敗は、
① 困窮武士の生活の大変さを丹念に描き過ぎ
② どう見ても、海老蔵さんと瑛太が義理であれ、父子に見えない。
③ 3D向けであろう、チャンバラシーンが長すぎで、凄惨ながらも疲れる。

というところではないでしょうか。役所広司も悪役になりきれないのは前作「十三人の刺客」のせい?
坂本龍一の音楽はよかったですよ。   ★★


【ステキな金縛り】
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先に書きます。三谷作品は全部映画館で封切り時に観ていますが、間違いなく最高傑作です。
だから★★★★確定です。

その中で、気に付いたことや、こうなったらよかったのにと思うことを書いていきます。

① 同じ日に観た法廷映画の名作「情婦」の法廷にそっくりに作っているのは、監督のリスペクトであろう。
② 大物で主演級の俳優が、「この程度」の役で楽しんでたり、大馬鹿をできたりするのが
   三谷映画に出たい大きな理由なんだろう。
③ よくぞここまで引っ張れるね、の限界まで引っ張るのは監督の得意技。
   反対にあっさりした場面で、笑わせるような映画を見せてほしい(ぜいたく)。
④ オープンニング・タイトルのクレジットは日本語でやってほしかった。
⑤ 幽霊裁判のオチを「泣かせ」にせずに、「大笑い」で押してほしかった。

ただただ、俳優さんたちが躍動しているこんな映画は数少ないです。
今年の日本映画現在第2位(暫定1位は「八日目の蟬」です。まだ)



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by lawrence1107 | 2011-11-05 12:10 | 映画マイラブ