手塚治虫100 その9「ドン・ドラキュラ」

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ご覧のように、この3巻からなる「ドン・ドラキュラ」は秋田書店から発行されています。

ということは、「週間少年チャンピオン」への連載だったわけです。

「チャンピオン」と言えば、4年強連載が続いて、手塚さんが「復活ののろし」をあげた

「ブラック・ジャック」が有名ですが、実はこの作品、「ブラック・ジャック」の連載終了後の

昭和54年の5月末から、12月までの半年間連載されたものです。

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ファースト・シーンです。

どうしてか(最後まで、理由は明かされませんが)、日本に住み付いたルーマニアから来た

ドン・ドラキュラと娘のチョコラが、繰り広げるドタバタ・コメディのです。

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このシーンなんかを見ると、「こわいマンガ系」にも見えますが

このあと、ドン・ドラキュラは必ずドジを踏んで、美女の生血にありつけないのです。

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娘・チョコラには、「腹なんぞ空いていないわい」と強がりながら、夜中に起き出して

カップめんをすする、これが第一回のオチなんですね。

つまり、1話完結のコメデイ漫画なのです。

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これは、娘チョコラが変装して、美女の生血を父親にささげるシーンです。

親子愛にも満ちた漫画なんですね。

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ドラキュラの弱いもの、と言ったら、ニンニク、十字架、水、くい、日光と決まっていますが、

この漫画では何度か敵と対決している時に、朝日を浴びてしまうシーンがあり、灰になってしまいます。

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掃除機で吸い集めて、生血と呪文と棺桶とで組成できると言うアイデアにも

3分間でという、当時のカップ麺やレトルト食品の発想が活かされています。

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仇敵はヘンシング教授。

はるばるルーマニアからやってきて、チョコラの学校の先生になってしまいますが、

いざ、ドラキャラ退治という時になると、いぼ痔が出てきて、毎回大騒ぎになります。

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第1巻の終盤、チョコラの母、つまりドン・ドラキュラの元妻が出てきます。

ファンならご存知の「吸血鬼カーミラ」なのです。うれしくなっちゃいますね、こういうキャスティング。

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こういう超映画的コマ割りも、随所に飛び出します。

手塚治虫さんの「映画大好き愛」が随所に見られます。

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ドン・ドラキュラが愛した女性が、眠って復活を待っているいる間に結婚してしまった

家庭をコウモリになって眺めるシーンで、マンガ連載は突如終わってしまいます。

ある意味「打ち切り」状態だったようです。

でも僕は、手塚さんの作品群の中で、週刊の1話完結コメディという意味では

「最高傑作」 だと思っております。

パロディや、当時の風俗がとても取り入れられていて、読んでいて楽しいですよ。



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by lawrence1107 | 2012-07-03 11:25 | 手塚治虫100