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手塚治虫100 その6「鉄腕アトム・別巻」

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手塚作品を語るときに代表作は?

という論議になったとしたら、「火の鳥」や「ブラックジャック」「アドルフに告ぐ」

なんかが代表作として話題になるでしょうが、原点に近い「鉄腕アトム」が語られない

ことは絶対ありません。「鉄腕アトム」が国産テレビアニメ毎週放送の第一号だからでしょう。

作品自体は、長期にわたり連載されていて、娯楽短編ですから、そう高くは評価されない

ケースも多く見受けられます。「鉄腕アトム」を読んで育った世代としては

もっと評価してほしいと思います。


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さて、その「鉄腕アトム」の中でもほとんど評価の対象にさえならないのがこの「別巻」

2巻に収められた作品たちなんです。

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1巻の目次です。

このように短編ばかりですし、掲載誌も大人雑誌の方が多いのです。

第一話は、本編のラストシーンで、地球を救うために爆弾を抱えて宇宙に飛び立った

アトムが太陽熱で解けてしまい、それを高度な科学力を持つ宇宙人が拾うシーンから始まります。

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よくある大ヒット映画の「続・鉄腕アトム」みたいな話なんです。

そして、アトム二世がよみがえります。

そのあとの展開は、「ワンダー3」そっくりになっちゃいますから、

ま、気軽に描いた作品で、仕事を頼まれたから「した」というような感じです。

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第3話の「偏差値王国との対決」も同様です。

時代性がこの短編集には思い切りパロディとして入っていて、どの時代のあの事件かぁ

と推理するのが面白い。当然高校・大学の偏差値教育への批判ですよね。

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第9話の「アトムの最後」

「・・・最期」でないのが、まだ先がありそうなのを暗示していますが

またもや、アトムは地球のために死を覚悟して、飛び立ちます。

ロボットと人間の対立構図はここでも描かれています。

人種問題、差別問題、格差問題も予見し、漫画にした人です。



第2巻は「小学2年生」に1年間にわたって連載された短編物です。

小さい子供向けのアトムというのは、どう「おち」が付くのかが楽しみです。

マイナーなアトムも、読み甲斐があるものです。



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by lawrence1107 | 2011-10-09 19:11 | 手塚治虫100