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独断と偏見の映画評 86

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★★★★・・・絶対見るべし 
★★★・・・一見の価値あり
★★・・・悪くはないけれど・・ 
★・・・私は薦めない 
☆・・・おまけ

※本編の内容に触れる個所がありますから、観ていない方は、ご注意ください。


【SUPER8】
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タイトルのSUPER8は、当時の8ミリ映画のフィルムや撮影方式の名前です。
8ミリ少年だった僕らは、日本で主流のフジカ・シングル8を使っていました。
時々スーパー8や、ダブル8というフィルムも映写機で回した記憶があります。

SUPER8は極秘作戦の名前ではありません。チラシにはそんな風に書いていますが。

この映画、製作が映画少年だったスピルバーグ、脚本・監督が、「グローバーフィールド」の
JJエイブラムズというコンビ。期待もしますが「グローバーフィールド」がマイワースト1の
映画であっただけに、スピルバーグとどう融合するのかが楽しみでした。

結果、スピルバーグの良いところと、JJエイブラムズの悪いところを
足して2で割れない映画になっちゃいました。

つまりいいところと、なにこれ?なところが混在する(しすぎる)映画です。

いいところ・・・・時代性、色調、子どもたちの個性、ほのかな恋、揺れる心、勇気、友情
よくないところ・・・・事件の内容、大人の描き方、クリーチャーの登場、残酷描写、エンディング

エンディングとはいっても、字幕が流れ出してすぐに席を立ってはいけません。
30秒、40秒見ていると、とてつもなく楽しいおまけ映像が出てきます。

そんなこんなで、★数を決めるのが非常に難しい映画です。
スピルバーグ色・・・前半とエンディング ★★★
エイブラムス色・・・事件発生からラスト ★

平均で★★としたくない気持ち、観ていただいたらわかると思います。


【小川の辺 ほとり
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近頃年に1作つくられる藤沢周平氏の世界の時代劇です。

一連の山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」「武士の一分」のような
武士の矜持を貧しくとも美しく、非業なれども壮絶に描く風でもなく、

「蝉しぐれ」や「必死剣 鳥刺し」のようにドラマチックに運命に翻弄される
武家一家を時に優しく、時に厳しく見つめるでなく、

「山桜」に続く、篠原哲雄監督、東山紀之主演のこの映画は、内容は熾烈であるのに美しく、潔い。
なので、武家社会の矛盾もあり、妹の亭主を討つという命を帯びた決闘も壮絶であるが
すがすがしい印象が残ります。

主演の東山紀之をはじめ、演技陣が自然で姿勢がいいのに感心し、
夫を討たれたことに、妹が斬りかかるあとの結末への持って生き方が、これまたすがすがしい。

前作「山桜」もよかったのですが、ラストでテーマ曲が今までの静寂なムードをぶち壊すほど
大音量で流れで、「あれなんだこのアンバランス?」と思うところもなく、静かにまとめて
103分の「心清まる」世界を堪能させてくれました。 ★★★★



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by lawrence1107 | 2011-07-06 09:08 | 映画マイラブ